山本周五郎=原作
十島英明=台本・演出
桜井真澄=照明
川名あき=効果
「せっ、せ、拙者めが仁藤昴軒を うっ、討ちまする!」
名乗りをあげたのは、双子六兵衛。水を打ったように静まった大広間は次の瞬間、嘲笑に包まれた。双子六兵衛と云えば、誰知らぬものもいない臆病者。
臆病者の上意討ちのてんまつは・・・
<作家・山本周五郎(1903~1967)>
終生いっさいの権威や名誉にこびへつらうことがありませんでいした。直木賞をはじめ、数々の賞もすべて辞退しています。英雄や豪傑を好まず、つねに政治や経済と切り離され、少しもその恩恵にあずかることのない絶対多数の庶民や身分の低い武士をとりあげ、その喜びやかなしみに、深い共感をよせた作品を数多く残しています。
周五郎は、英国のビクトリア朝期に詩人ロバート・ブラウニングの「人間の真価は、その人が死んだとき何を為したかで決まるのではなく、その人が生きていたとき何を為そうとしたかにある」という名言を座右の銘にしていました。
その多くの作品の底を一貫して流れているのは、無償の愛という精神であり、どんな逆境にもめげず生きることの尊さ素晴らしさをうたいあげた人間賛歌です。
会員のみで満席が見込まれます。ご覧になりたい方は、ぜひ会員に!
一般券4,000円
乗入券1,500円〔ステージAに所属の方〕
※未就学児入場不可。おとなこども同額。
※会員は、チケット代無料。詳しくは、お問合せください。
☆上演時間1時間30分 ☆30分前開場
☆会場情報 地下鉄赤坂駅より徒歩10分