みよう!あそぼう! SINCE1966 人が集う場、育つ場をひろげています
◇子ども劇場をやめないで!
前園さんも昔は会員で、自分自身が劇場で育てられたそうです。劇場は、みんなの意見を出し合って物事をつくり上げるところ。劇場で培った力が他の場面でも役立ちました。
子どもが小さい時、子育てに悩んでいました。誰にも相談できず、育児書を頼りに子育てをしても、もちろん本の通りになんて子どもは育ちません。悩んで自己嫌悪に陥っていた時、劇場の先輩お母さんの言葉で救われたとか。それから、本の力にも相当救われたそうです。
今の世の中は「一年一昔」。ものすごい勢いで子ども達を取り巻く状況は変化しています。周りに流されてしまわないように、子どもにとって大事なものは何かということをみんなで話し合って確認し、自分の子育ての中心を見失わないようにするのが子ども劇場。先輩のお母さんや子育て中のお母さん達と交流する事が大切だから、「子ども劇場をやめたらいけんよ!」と。
◇本の力をかりて、子育てを豊かに
子どもの想像力を養うためには、お母さんと子どもとの言葉によるコミュケーションが大切。本を読み聞かせる事が助けになります。絵本の中の肯定的な言葉、心地良い言葉を聞かせてあげてください。また、親子が言葉のキャッチボールを楽しむための道具として役立ちます。
◇本が子どもの力を引きだす
保育関係者から、今の子ども達は自己肯定感が弱いと聞くことが多いそうです。そんな時は、まず、子どもをほめること。乳幼児の頃から、ほめ言葉、心地よい言葉をたくさん聞いて育った子どもは自己肯定感が豊かで、人にも同じように肯定的な言葉をかけられる人間に育ちます。また、喜怒哀楽のうち、怒りの感情だけが強く、喜びを表現することが苦手な子どもも多いとか。本の助けを借りて、一緒に楽しみながら感情表現する力を豊かにできたらいいですね。
長年、たくさんの子ども達に読み聞かせをしてきた前園さんですが、本が子どもの心に寄り添い、心の中にしまわれている感情や言葉が引き出されるという経験を何度もされたそうです。そして笑顔も…。