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◆落語とは
噺(はなし)の最後に「オチ」がつくのが特徴。歌舞伎など、ほかの伝統芸能と違い、落語は身振りと手振りのみで噺を進め、一人何役をも演じます。衣装や舞台装置などを極力使わず、演者の技巧と聴き手の想像力で噺の世界が広がっていく、とてもシンプルで身近な芸能です。
◆落語の歴史
落語の始まりは、室町時代末期から安土桃山時代にかけて、戦国大名のそばに仕え、話の相手をしたり、世情を伝えたりする「御伽衆(おとぎしゅう)」と呼ばれる人たちでした。その中の一人、安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)という浄土宗の僧侶は、豊臣秀吉の前で滑稽なオチのつく「噺」を披露してたいへん喜ばれました。江戸時代に入ると有料で噺を聞かせる人物が登場し、大阪では「米沢彦八」、京都では「露の五郎兵衛」、江戸では「鹿野武左衛門」などが活躍しました。こうして、「寄席」が誕生したのです。
◆寄席で見られるのは、落語だけじゃないよ!
今回は、紙切りや太神楽などの色物(いろもの)と呼ばれる演芸と“二つ目”の落語がテンポよく進んでいき、最後に “真打ち”が登場します。どことなく非日常的な、江戸時代にタイムスリップしたかのような時間が流れていきますよ。
“二つ目”(ふたつめ)
落語家で、前座の次の位。羽織や袴を着けられるようになる。
“真打ち”(しんうち)
真打ちになると寄席で主任になれ、弟子を取ることもできる。